完成したユニット
ユニット

7Lバスレフ箱で動作確認
高域特性を優先しmXmax を小さくしたので、バスレフで行くしかない。
小径フルレンジで密閉は難しい感じ。

P2010623



インピーダンス特性
2khzのピークはバッフル補正回路の影響。
巻き線が細いのでインピーダンスは15Ω
細かな調整は必要だが特に異常はない。

z特性

50cm(茶色)とポート直近(青色)特性
0.15mm線を使用したので、高域のインピーダンス上昇が小さくなり、3~6khzの凹みは解消できた。
吸音材はまだ入れてない、バッフル補正を入れた事もあり6khzまでのフラットネスは非常に高い。
アルミ1.5層にした影響で8khzと13khzに大きなピーク有り、電気的に削る事はできるが音質上は大差無いと思うのでこのまま行く、結局以前の2層の方が素直で良い。
ポート吸入口の位置を最適化したので内部共鳴の漏れは比較的小さい、吸音材を最適化すれば更に下がる、裏側ポート口なら聴感上無視できるレベルになる、多分。
50cmだとサラウンド共振、内部共鳴、分割振動の影響等が見え難いので、コーン直近特性とステップ応答の確認が必要。
センターキャップを無くした事の悪影響はなさそうな感じ。
bufull comp


少しノイズ入り込んでいるが、大きな問題はなさそう。
1.5al50cmdistortion

wavelet @50cm
シングルなので、低域を除けば到達時間に差はない。
50cmでは部屋の影響が大きいので、近接データも調べた方が良い。
バスレフなので50hz近辺の遅延が少し大きい・・・。
500~1.3khzの長い収束時間は箱共鳴なので、吸音材を入れれば短縮できる。

al1.5層50cm


wavelet @5cm
5cmだと部屋の影響がなくなり、代わりにコーン干渉の影響が出てくる。
15khzに分割振動の短い遅延見えるが今回は対策できない。
7khzの括れは近接測定によるコーン内の干渉。
500~1.5khz箱共鳴の長い遅延は音濁り原因になる、吸音材で吸収する必要ある。
サラウンドとダンパの影響は見えない。
低域はバスレフ特有のパターン、60hzにポートの長い遅延が見える。
綺麗な画像で、M42を大型望遠鏡で見てるようだ。
wavelet 5cm


吸音材の充填量と低域特性の関係を確認してみた。
60hzにおける音圧の高い方から順に、吸音材量0%→10%→25%→50%→100%。
吸音材による1khz近辺の箱共鳴抑制が見て取れる。
吸音材は10%程で、箱共鳴と低域特性を見ながら最適点を探り出すという事になる。
bアルミ1.5層50cm吸音材の影響

バッフル効果対策ノッチを追加し、吸音材とポート構造の最適化作業を行った結果は以下。
ポート音圧は出口直近、周波数特製は50cmで測定。
色々課題は残ったがエンドレスになるのでここで終了。

final2



フルレンジは設計上の制約が多く、苦労する割に特性上得られる物は少ない気がする。
今回の試作で色々試したので、20khzまでのコーンの動きが少しイメージできる様になった気がする。