2021年03月
20cm スピーカーシステムⅡ
ヤマハNS-C310が90㏈/wmと高効率でmidとして使えそうなので中古を買ってみた。
周波数特性は以下
青:ネットワーク付箱入り 赤:フリーエアー 黒:フリーエアーでサラウンド外側近傍 いずれも5㎜の近接で測定
フリーエアーのステップ応答は以下
サイン波形のワンショットは以下
3月31日追記
単品を箱に入れ感度を測定したら86㏈/wmしかない、4個のアレーなので横方向の指向性が狭いため、正面感度が高く見えるのが原因だと思う。
市販品で90㏈の感度がありmidとして使えそうなのはなかなか見当たらない、面倒だけど自作するしかないのか。
続く
- 劣化した感じはないので初期性能は維持してそう
- サラウンドは生地にダンパ剤を塗ってあり軽く柔らかい、ソフトドームみたいな感じの仕上げ
- 音はアルミ的な明るい感じ
周波数特性は以下
- 全体に凸凹で見通し悪い、低域はだら下がりで高域は3kまでフラットを期待してたが残念
- 箱入りでもフリーエアーでも200Hzにピークがある。意図してダンパと振動系を共振させてる感じ、使えるのは300Hz~
- 500Hzの大きな凹はサラウンドの共振か?ダンパ剤は塗ってあるが生地の問題なのか?
- 2.5kHzの凸はコーンの分割振動の予兆みたいなもの?このサイズのアルミコーンだと4~5kH zの分割振動と思うが良く抑えてある、その代わりに比較的低い2.5kHzに小さな凸ができたのかもしれない。薄いアルミニュームだけで作ったコーンは内部損失が少なく形状を工夫して共振のピークを逃げるしかない、しかし形状を最適化しても何処かに小さな凸凹が出てしまい、それがアルミコーン的な音を作っているという事の気がする。いずれにしても2kHz 以上は過渡応答がかなり悪そうなので使えない。
- 17kHz のピークはφ30㎜のセンターキャップ共振と思われる、裏にダンプ剤を塗れば改善できるのかもしれないが使わない帯域なのでこのまま。
青:ネットワーク付箱入り 赤:フリーエアー 黒:フリーエアーでサラウンド外側近傍 いずれも5㎜の近接で測定
フリーエアーのステップ応答は以下
- フリーエアーでもオーバーシュートが出てしまうのは少々苦しい。
- 立ち上がりから1msの間発生する18kHzの凸凹以外に鋭い凸凹は見えないのでアルミ的な音は少し抑え目なのかもしれない。
サイン波形のワンショットは以下
- やはり300Hz~2kHzの範囲で使うしかない。
3月31日追記
単品を箱に入れ感度を測定したら86㏈/wmしかない、4個のアレーなので横方向の指向性が狭いため、正面感度が高く見えるのが原因だと思う。
市販品で90㏈の感度がありmidとして使えそうなのはなかなか見当たらない、面倒だけど自作するしかないのか。
続く
テーブル作成Ⅱ
20㎝スピーカーシステム
小型真空管アンプで鳴らせる高効率広帯域の密閉スピーカを作る事にした。
WFは以下20㎝サイズ4種の中から、30年以上前のサンスイSP-L100で使われていた左上の物を選択。
箱は重さと加工の容易さからボイド管を選択、WFは下向きとし前方に音が出てくるよう小さなガイドを設け、箱容積はオーバーシュートが出ない最小サイズということでφ300㎜56L。
WF上向き取付だと音が全方位に放出されるのを防ぐ事が困難で、実質的な正面音圧が下がるという問題を解決できないので没、音場という面では良いのかもしれないが・・・。
細長い形状特有の強力な共鳴は、異なる2本の共鳴打消し管で抑制し吸音材は使わない。
WFが下向きで管径300㎜だと寸法の関係で数百Hzに若干のピークが現れそれ以上は減衰する、又高域SPを近くに置けないという問題もあるのでクロスオーバーは低めの350Hz、結局当初目論見の2wayは無理で3wayになった。
カット&トライが容易な上下2分割の箱構造は以下、共鳴打消し管のサイズ確定後、両者ボンド接続で完成。簡単に継ぎ接ぎできるのもボイド管の美点。
ミッドレンジはドライカーボンを使いたいが色々な問題解決に時間がかかりそうなので、暫定でヤマハの10㎝を使用。
以下はドライカーボンミッドレンジで出力音圧90㏈/wmを目指し実験サンプル作成の風景。
ポールピース上にφ25㎜のネオジウムを強引に接着しダブルマグネット化、これで磁束密度1.3Tになれば嬉しいのだが・・・・だめならバックプレートにも・・・ボイスコイルの最適化も・・・コーンの大型軽量化も・・・遅々として進まない。
続く
WFは以下20㎝サイズ4種の中から、30年以上前のサンスイSP-L100で使われていた左上の物を選択。
アルミダイカストフレーム、がっしりした感じのドイツ製コーンで1.5kHz以上は滑らかに減衰し大きなピークは出てこない、12㎜厚のトッププレートで方形断面のショートボイスコイルXmax±3㎜、振動系質量25g、適切なBL積値、fo:35Hz、出力音圧90㏈/wm、ダンパのヘタリはなし、マグネットの減磁は無さそう、消滅してしまったサラウンド、若干の共鳴を伴っている背面の息抜き、オリジナルは40L弱のバスレフだがパラメータは密閉向き。全体にJBL社LE8TのフェライトWF版という感じの仕様。
箱は重さと加工の容易さからボイド管を選択、WFは下向きとし前方に音が出てくるよう小さなガイドを設け、箱容積はオーバーシュートが出ない最小サイズということでφ300㎜56L。
WF上向き取付だと音が全方位に放出されるのを防ぐ事が困難で、実質的な正面音圧が下がるという問題を解決できないので没、音場という面では良いのかもしれないが・・・。
細長い形状特有の強力な共鳴は、異なる2本の共鳴打消し管で抑制し吸音材は使わない。
WFが下向きで管径300㎜だと寸法の関係で数百Hzに若干のピークが現れそれ以上は減衰する、又高域SPを近くに置けないという問題もあるのでクロスオーバーは低めの350Hz、結局当初目論見の2wayは無理で3wayになった。
カット&トライが容易な上下2分割の箱構造は以下、共鳴打消し管のサイズ確定後、両者ボンド接続で完成。簡単に継ぎ接ぎできるのもボイド管の美点。
ミッドレンジはドライカーボンを使いたいが色々な問題解決に時間がかかりそうなので、暫定でヤマハの10㎝を使用。
以下はドライカーボンミッドレンジで出力音圧90㏈/wmを目指し実験サンプル作成の風景。
ポールピース上にφ25㎜のネオジウムを強引に接着しダブルマグネット化、これで磁束密度1.3Tになれば嬉しいのだが・・・・だめならバックプレートにも・・・ボイスコイルの最適化も・・・コーンの大型軽量化も・・・遅々として進まない。
続く