少し広い部屋用に14㎝WFを使ったSPを作った。

箱とTWはTOAの極古F-240W流用。
箱は発砲樹脂12L位で軽い、TWは金属ドーム。
WFはalpine DLX-F17W(17㎝サイズ)の振動板を14㎝サイズまで小さく改造したカーボン製。
今回は色々怪しげな実験をした結果をもとに振動板をカーボン2枚接着で作ってみた、又サラウンド幅を少し狭くした、単体foは28Hz、振動系質量は14g位、Xmaxは±5mm位。
WFとTWが離れすぎていて具合良くないが我慢。
外観は以下。

イメージ 1

TWは流用、片方がfo近辺で少々変、我慢してそのまま使う、以下はその特性。
分解して調べてみたが原因分からず、fo近辺の事なので振動板のフレームへの接着上の問題か?
あまりいじると壊すので適当な所でやめた。
2kHzでクロスするのはかなり苦しいが無理して使う、そのうちいいのが入手できたら交換か。
イメージ 2


振動板直近で測ったWFの特性は以下、分割振動周波数(約2kHz)以上を減衰させるように作ったつもり。
少し大きめの箱にしたので箱共鳴が小さい。
250、450、900Hzの凸凹は箱内共鳴、1.8kHzのピークは最低域の分割振動。
青色の線はドライブ電流の周波数特性(インピーダンス特性の逆数カーブ)。
150~1.8kHzでドライブ電流と音圧がほぼ一致するのでここまでがピストン振動領域、WFとしてはこのエリア(2kHzまで)を使う。
150Hz以下のドライブ電流とf特の乖離も少なくしたいが大きさ重さに関係する事なので躊躇。
イメージ 7

WFの歪は以下
0,1Wでの測定なのと密閉箱なのとで、低域は非常に良い。
イメージ 3


WFのステップ応答は以下。
約2kHzのリップルが少しあるが短時間で収束し、全体に凸凹はほぼ無い、foの収束時間も1/4波長に近い数値で短い。
イメージ 4

イメージ 5


40cmで測定した総合特性は以下。

イメージ 6