2017年09月

箱とスピーカーユニットができました。

箱です、ボイド管なのでかなり軽いです、色々対策したつもりですが振動がどうなるかはできてみないとわかりません。
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できたユニットを対向で組み立てた状態です
単体Foは16Hzで、目標の20Hzより低めにできてしまいました、ダンパ径が大きく柔らかかった為だと思います。そのため上下向きで使う今回の場合、ボイスコイルのオフセットが2mm近くになってしまいますが対策は難しいのでこのままで進めることにします。
シングルで2W/20Hzで家の壁がかなりビビりますが(ボロ屋なので)対向にすると全く振動が感じられなくなり壁鳴りも消えます、たぶん1/30 ~1/100位になっていると思います。

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まだ年末ではありませんが、間違いなく今年のベストはこれでした。
使われたピアノはスタインウェイ コンサートグランドピアノD274、場所は軽井沢町大賀ホール。
入場無料のコンサートで一人10分*23人(組)の方がポピュラーなものから難解な物まで、休憩を3回挟んで5時間の超長丁場。
大賀ホールでは何度も聞いたことのあるピアノでしたが、たまたま持っていた単行本を読みながら初めから最後まで気持ちよく聞けました。
柔らかくて、張りがあって、重厚で、明るくて、繊細で、打音も良く聞こえて、演奏者による音の違いも良く分かって、すべての演奏が素晴らしかったです。
500人位のホールで人が少なかったのも音に良い影響を与えていたのかもしれません。

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歪んだダンパーのリサイクル
ダンパーはかなり沈み込んでいたのですが取り外すだけでときちんとした平面になりました。
古いダンパはコルゲーションが浅くなるため実質的な径が大きくなり、その結果ダンパーが沈み込んでしまいボイスコイル位置がセンターからずれ大きな歪が出てしまう事があります、気がつかないで使っている方も多いのではないでしょうか。そのような場合はダンパーをフレームから取り外し変形圧力を解放させ、取り付け直すと正常に戻る事があるようです。

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ボイスコイルは±8mmのストロークが取れるように24mm幅とかなり広めにしました、有効磁束外にあるコイルの量が多くなるという事になり、制動力面では苦しくなるのでφ0.35mmの太いコイルを巻いて少しリカバーしています。オリジナルのφ0.25mmのコイルに比較すると、1.4倍制動力がUPすると期待しています、ただしコイルと磁気回路間が0.15mmとなってしまうのでかなりリスクがあります。このリスクを少しでも回避するためロングネックなボビンにしました。

振動版の動きをダンプするためには電磁制動力を大きくする必要があります。駆動力は有効磁束中にある導体体積と磁束密度の積の√に比例し、制動力は導体体積と磁束密度の積に比例して大きくなると思いますので、いかにしてギャップ中に沢山の銅線を巻くかが大事という事です、たぶん。
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振動版です
怪しげな話:本機のように2枚の振動版を近くで向かい合わせで使う場合、分割振動周波数以上の領域で両者の位相が一致しなくなり干渉音がかなり出てきます。干渉が箱内部で起こる場合大きな問題はないのですが本機のように外側で起こる場合は問題があります。今回はベースになったSPで使われていたコーン紙の上にカーボンシートを張り付け分割振動を2kHz以上に持っていきます、何の対策もしないと数百Hz以上の周波数で分割振動が始まり、干渉音が出始めます、たぶん。
ただし、むき出しになっているダンパの異常振動領域での干渉音は防ぎようがないです、気になります。
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あとはエッジを作れば全体組み立てに入れそう。


箱加工です、加工精度が足りないので現物合わせが多くチョット面倒。
後はボイスコイル、エッジ、振動版とアンプを作り、チューニングがうまくいけば完成です。
スピーカーを裏返しで使うので、ダンパの振動音が直接聞こえ問題になりそうな気がしてきました。
振動板間が狭いので高域で相互干渉音が出そうな気もしますが、できてからのお楽しみという事で。


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チョット早いですが冬の寺大会用という事で
大まかな構造案は以下
色々欲張った結果、すべてが中途半端という気も・・。

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最初に作ったのが共鳴対策部品
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目標仕様は
箱は35L*2部屋で強く軽く、30cmSPを22cmに改造、ストロークを±7mmまで拡大、対向、共鳴&振動を小さく、歪は±5mm50Hzで1%、40Hz~2kHz±3db、少しは過渡特性も考えて。

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