時間があったので少し改造。
初段をシンプルにし歪も改善しました。
510kは現物で調整します、バイアス電流の温度ドリフトは数分で安定します。
TrのHfe直線性が非常に良いのでその特徴を生かすために電流駆動の構成にしています。
動作点安定化の直流フィードバックは色々難しそうなのでなしです。
このアンプは動作点を最適化すると入出力特性は広い直線範囲を持つバランスのとれたS字カーブになり、奇数と偶数が半々くらいの歪構成になります。
トランスの仕様です。
オートトランスで出力にコンデンサを付けていないのでDCオフセットが0.6V ありますがSPに大きな影響はないようです。
測定結果です。
トランスはリーケージインダクタンスを小さくさせるため市松模様の様な特殊な巻き方にしています、その結果かどうかわかりませんが帯域は150kHzでー3dbとなりかなり高域が伸びました。
巻き線構造は以下資料のとおりです(白○が一次●が二次側)。
シングル無帰還アンプとしてはかなりの低歪になりました。
出力トランスの単体特性は後日